ヤバくない?

リボルバー、カラフル・クリーム

左はビートルズの「リボルバー」、
右はクリームの「カラフル・クリーム」です。

どちらも何やら怪しい雰囲気が漂い、一見テキトーにデザインした風なジャケットですが、よく見ると、計算してレイアウト・配色されている様にも見えてくるし、細かい所をずっと見ていると楽しい、とにかく面白いジャケットです。
いわゆる「サイケ風」ではなく「サイケ」。そんな時代の産物でもあるのでしょう。

四十数年前のほぼ同じ時期に発売されたこの2つのアルバムのジャケットデザインには、共通してコラージュの技法が用いられています。互いに強く刺激し合っていたことが想像されます。

リボルバーは色んなテイストの曲がてんこ盛りで、これ1枚でビートルズをどっぷりと楽しめます。1曲目にジョージ・ハリスンのTAXMANが流れる所などは、しびれる程粋な感じがします。

「カラフル・クリーム」は日本向けの題名で、元のタイトルは DISRAELI GEARS ですが、意味が解らず調べてみたら、どうも言葉の言い間違いをそのままタイトルにした、ということらしいです。凄い…
クラプトンのギター、ブルースのベース、ベイカーのドラムス。
最小限の構成なのに、凄まじい迫力です。これぞ伝説のバンド。
クリームを知らない人でも、SUNSHINE OF YOUR LOVE とかはきっとどこかで耳にしているのではないかと思われます。

コラージュによるデザインはやったことがありませんが、どんな作品が出来上がるか作る本人にも予測ができないスリルがあって、意外と面白そうです。

しかし、もしこれらのアルバムみたいなサイケな作品が出来上がったら、「俺、ヤバくない?」と少々不安になるかもしれません…