実感

「今年は終わるのが早かった」という言葉を、今月は何度も見たり聞いたりした気がします。
私自身も、そんな気がします。

今年は往年の大スターや記憶に残る人達が数多く逝去したことで、一際「一時代の終わり」を感じさせた1年でもありました。

また熊本地震の衝撃も忘れられませんし、テロや戦争の悲しいニュースに、世界情勢の大きな変化を感じさせられもしました。

そんな激動の1年であったにもかかわらず、終わるのが早かったと感じられるのは不思議な気がします。
記憶力の減退も多少はあるかもしれませんが…

もしかしたら、何か「生きている実感」を感じられる様な時間が「相対的に」減ってきているからではないか?などと思ったりもします。

「生きている実感」は、目や耳だけでなく、五感をフル稼働させている時に強く感じられるものではないかと思いますが、これからは、パソコンや携帯のモニターやイヤフォンから手軽に得られる体験よりも、(リアルであれバーチャルであれ)五感を刺激されるような体験が一層求められるのかもしれません。

本年もお世話になりました皆さまに心より感謝申し上げます。
来年もよろしくお願いいたします。