言葉の重み

清力美術館

大川市の鐘ヶ江にある、大川市立清力美術館に行ってきました。

現在、美術館では「藩境のまち ~ランマ・指物の世界~」展が開催中で、昨日は木彫家・岳野博昭さんの講演もあり、聴講することができました。

藩境のまち ~ランマ・指物の世界~

展示品は江戸後期~昭和初期にかけて活躍した大川の大工、指物師、彫刻師達が残した作品の数々で、一堂に集められることがめったにない、とても貴重なものです。

また職人は作品に名を記すことが少ないということもあり、その系譜の調査にはかなりの困難があるそうなのですが、苦労の末、現在までに明らかにされた一部の職人の系譜を見ることができます。

欄間は図柄の構成やモチーフ、題材等を鑑賞物として楽しめることはもちろんですが、それが作られた時代の文化水準の高さを伝えるものでもあり、今日の大川家具・木工の礎を築いたものの豊かさを感じることができました。

「大川家具」という言葉の重みが、ズシリと増しました。

展は2月28日(日)まで開催されています。