ギャップ

アーガイルチェア
C.R.マッキントッシュが100年以上前にデザインした通称「アーガイルチェア」。

一度見たら忘れられないような独特な存在感のあるハイバックチェアです。

座ってみましたが、座り心地はあまり良いとは思いませんでした。
実用性よりも美意識の体現が優先されたのではないでしょうか。

それらが並べられた様は、
「これらの椅子には一応座れるけれど、別に座ってもらわなくてもいいんです。むしろ空間の緊張感が損なわれるので、カジュアルな格好ではなるべく座らないで下さい。」
とあたかも主張しているかの様でもあります。

椅子が空間や人の心理に及ぼす作用について考えさせられますが、現代の室内空間にこの椅子をコーディネートしたと想像すると、もはやシュールに思える程、現代的でない、ある種異常な緊張感を放っているように感じます。

そのギャップが面白かったりする場合も、もしかしたらあるかもしれません。