屋号のこと

空

「『クー』とはどういう意味があるのですか?」

よくたずねられる質問です。

いつか屋号について書こうと思っていました。

この仕事を始めようと思った時に、屋号はやはり必要だろうと思いました。

私は子供の頃からずっと自分の名前にコンプレックスがあり、語呂がよくて呼びやすい名前にあこがれがありました。
そのこともあって屋号に自分の名前を冠するのが嫌で、何か他によい名前がないかと考えていました。

しかしなかなかよい案が浮かばず、ずっと悩んでいたある日、風呂につかっていて、ふと思いついた「音」が「クー – COO」でした。

クー、・・・デザイン・・・
後ろに「ワークス」を付けると「クー」と「デザイン」を区切って呼んでもらえるかな?・・・

音と英字が浮かんだ後に連想したのが「空」という漢字でした。
般若心経の有名な一節「色即是空、空即是色」の「空」。

有か無かでとらえるのではなく、色と空でとらえる世界観。
難しい言葉ですが、自分なりにはそういう風に解釈しており、そんな世界観をもって仕事にも臨めたらと思いました。

とはいえ、あくまでそれは後付けの意味。
呼んだり覚えたりしてもらいやすい「音」が第一でした。

功を奏したのか、ありがたいことに、近頃では私個人の名前でなく、「クーさん」と呼んでいただくこともあります(^^ゞ

というわけで、屋号について書いてみました。
中身もともなった仕事人と目されるよう、もっと努力をしなければならないと思う今日この頃です。